東京で被災した(?)
実は私，震災発生時に東京に行っていたんです．
ちょうど株式会社オプティムでアルバイトをさせていただいており，その最終日でした*1．
被災した…と言って良いのかな？とりあえず生まれて初めてあんなに大きな地震に遭遇しました．
といっても，無事だったですし，特にこれといって被害を受けたわけではなかったのですが．
地震発生時について
地震発生時は，「あ，揺れてますよね？」とか良いながらコーヒーとか飲みつつ作業をしていたのですが，いよいよ揺れがひどくなって机の下に退避*2．
潜りながら「もしかして南海大地震が起きたのかな？」などと家の心配をしつつ収まるのを待っていました．
幸いにも私が居たのは2階で，ルーターが倒れるとか時計が落ちる程度の影響しかなかったので，揺れが収まったら早速状況を把握するためにとりあえずついったーをチェックしていました．
考えてみれば，このときはまさかこんなに大きな地震であるとは思ってもいませんでした．
地震発生後にまず飛び込んできたのは，宮城県沖で地震があったというのと，フジテレビの辺りで火災が発生しているというニュースの映像でした．
このときは最大震度6強って言ってなかったっけ？なので，「また良くある東北の地震かぁ．我が家も大丈夫そうで良かった」などと思っていたと記憶しています．
ただ，その後相次ぐ余震と，発令された生まれて初めて見た「大津波の津波警報」．発表されたなんかすごく大きいマグニチュードに事の重大さを感じ始めて，だんだんそわそわしていました．
社員さん達の中には家族の無事を確認しようと連絡を取ろうとしている人が結構居たように思います．でもどうやらつながらないようでしたが…
その後，余りにも余震が相次いだので「避難する」とのアナウンスがあり，ビルの外に避難しました．
もうこの時点で軽く地震酔い*3（？）のような状態になっていて，気持ち悪いわけではないのですが揺れているのだか揺れていないのだか分からない状態に
そして，何分くらいだったのか覚えては居ませんが，「そろそろ余震が少なくなってきた」という判断でとりあえずまた社内に戻りました．
戻ってみるとテレビでは津波の光景が放送されていました．たしか車が流されている映像だったかな？
この時点でいよいよ大変な事が起きているという風に認識したのかな
会社から「(ホテルまで)帰れなくなるといけないから，もう退社してください．」との連絡があったので，採用担当の方と他のアルバイトで来ている仲間と一緒にホテルまで帰ることになりました．*4
もうこの時点で電車は止まっていたので歩いてホテルまで向かいました．
帰っている途中の光景がすごかったなぁ…ヘルメットを被って移動するスーツ姿の人がたくさん居てました．緊急停車している電車が踏切をふさいでいて，通れない場所も何カ所かありました．
この間Xperiaからついったーにもつながらず，終始「やばい」と思っていました．
ホテルに戻り，とりあえずアルバイト仲間と夕ご飯を食べる約束をして部屋にin．テレビを見ながらおもむろにTweenを起動．
テレビでは衝撃的な津波の被害と増え続ける死者の数が報じられ続け，石油コンビナートは燃えているし，ついったーでは「拡散希望」と書かれたPostが大量に流れ，みんなが必死で安否の確認をしていました．
この光景を見るまでは，正直言って「うわー地震だｗｗｗ」などとちょっとテンションが高かったのですが，あまりにもショッキングでショックを受けていました．
地震発生日の夜
とりあえずみんなと約束していた通り，ご飯を食べに行きました．
といってもホテルのすぐ近くのラーメン店に行っただけなんですけどね．
ホテルを出て目に飛び込んだのは，大渋滞で止まっている車列と，家に帰ろうと大行進をしているスーツ姿の人々でした．
すごい光景でした．
ご飯を食べた後，翌日の朝食を食べるためコンビニにも行ったのですが，弁当やおにぎり・サンドウィッチは全部売り切れ．店内にもたくさんの人が居て，ステレオな「災害発生時」のイメージを受けました．
その後ホテルに戻り，テレビを見ると気仙沼が燃えている様子が…びっくりしましたね．
幸いにもホテルは免震がしっかりしていたようで，余震が何回も続く状況でしたが寝ることができました．
1日目
この日はチェックアウトの日だったので，10時までテレビを見て外に出ました．
情報が錯綜していたので，とりあえず品川駅まで徒歩で向かうことに．
品川駅に着くと，まるでコミケ会場かと思うほど人でごった返していました．
幸いにも新幹線は動いていたのですが，JR在来線は京浜東北線しか動いていない状況でした．
帰宅するために買っていた新幹線の切符は19時頃品川を出発する新幹線だったので，とりあえず秋葉へ行こうかと思ったのですが，あまりにも人が多そうだったので少し品川駅にステイすることに…
そんな中@chuwkoks さんがちょうど品川付近にいらっしゃったので，駅構内で落ち合って話をしました．他の場所の情報を聞いて，東京はどこも大変だと言うことを改めて認識できました．
11時くらいからぼちぼち電車が動き出し，駅構内の人がまばらになってきたので，秋葉へ移動しその後電気街を散策しました．
ですが，地震酔いの影響か結構フラフラで…ひどかった．立っていてもめまいというか，フワフワとした感覚に襲われるんですよねー
結局17時くらいまで滞在し，そこから品川を経由して無事関西の方へ帰路へつきました．
新幹線の中では終始NHKのUST配信を見ていましたね．
関西に帰ってきて思ったことは，「揺れてない」ということ．
だいぶ東京で揺れには慣れていたように思っていたのですが，このとき初めて揺れをストレスに感じていたことを実感しました．
ただ帰ってからも何かフワフワとした感覚に襲われていました．
2日目から現在に至るまで
帰ってきた当日は，受けようと思っていたTOEICが中止になり，博麗神社例大祭が中止になり，色々な事が中止になってました．
帰ってきた当初は関西は平和でした．
なんとなく温度差にびっくりしていましたが，安心もしました．
ですが，日がたつにつれ，やっと関西の人も災害の規模を実感し始めたご様子で，今や学校の近くの商業施設で買い占め*5が発生するなど混乱も生まれ始めています．親の話によると近所のお年寄りが「米が無くなるかもしれないから，買いに行こうかと思っている」などとおっしゃってたようです*6．なんかピンぼけですよね*7．
日々刻々と状況が変わっていって居ますが，原発を無駄に怖がる人，定型文の如く「不謹慎です」を連呼する人，なにか自重気味のTwitter，自粛気味の世間，ネットを飛び交うデマ情報，横行する買い占め，支援が行き届いているのかも分からない現状，そのくせあるのに送れない支援品…「はてな」と思うことが多すぎます．
大きな揺れを体験したからなのか，なかなか地震関連のニュースを見ているとイライラしたりショックを受けたり悲しんだりと心が揺れ動く事が多い今日この頃です．あの大きな揺れを体験していなければここまでの気持ちにはならなかったのかな？
それと同時に，自分の無力さも感じています*8．
ただ，ここ数日間で流れてきた災害復興の情報には勇気づけられました．
次々と直される道路．もう離着陸ができるようになった仙台空港．次々と人々を救助する自衛隊．
すごいなぁと思うばかりです．
世界からの励ましのメッセージや支援にも感動しました．
もしかしたら，よいしょかもしれませんし，売名かもしれません．けど私は日本はまだまだ世界的に信頼してもらえているんだと思いました．
すごいスピードで復興して，「やっぱり日本はすごい！」って自慢できるようになればいいなぁと願うばかりです．
それと同時にたまたまであってもこんな地震を体験したという経験を何かにいかせればと思う今日この頃です．
